柊風舎

イタリア・ルネサンス美術大図鑑

イタリア・ルネサンス美術大図鑑
第1巻 1400年~1500年 / 第2巻 1500年~1600年

著者 : スティーヴン・J・キャンベル/マイケル・W・コール
監訳者 : 池上公平/金山弘昌
ISBN : 第1巻 978-4-86498-018-0/第2巻 978-4-86498-019-7
定価 : 本体15,000円+税(各巻)(
判頁 : B4変型判/上製/各巻352ページ/フルカラー

●イタリア・ルネサンス美術を1300年代の胎動から説き起こし、1400年からは10年ごとに区切って構成。美術様式の変化、その背景となった宗教的・社会的な動向が時代を追って理解できる。
●美術家の修行や研鑽が各都市でどう行われたのか、パトロンの関心や民衆の反応を交えてわかりやすく解説。
●絵画・彫刻・建築の写真817点(カラー703点)、地図、コラムを掲載。
●用語解説(160項目)、各都市の歴代統治者年表、索引(1300項目)を完備。

目次より(抜粋)

【第1巻】
第1章 1300~1400年 トレチェントの遺産
政治的地勢と美術/建築と遺産/ジョット――画家と伝説/ライヴァルの伝統――ドゥッチョ/ピザーノ父子とモニュメンタルな彫刻の出現/信仰の対象となるイメージと信仰生活
第2章 1400~1410年 大聖堂と都市
郷土愛/フィレンツェ大聖堂における競合/大聖堂のための大理石彫刻――ナンニ・ディ・バンコとドナテッロ/ヤコポ・デッラ・クエルチャとフォンテ・ガイア
第3章 1410~1420年 作品の注文――規格、個別注文への対応、競争意識
オルサンミケーレ聖堂とそのニッチ(壁龕)/祭壇画のオーダーメイド――「聖母戴冠」/フィリッポ・ブルネッレスキと捨て子養育院
第4章 1420~1430年 遠近法と遠近法への不満
フィレンツェの中心性/洗礼堂でのロレンツォ・ギベルティとブルネッレスキ/遠近法と物語/ブルネッレスキのモデルとその他の方法/レオン・バッティスタ・アルベルティ――人文主義的な絵画理論
第5章 1430~1440年 絵画の技法と素描の利用
技法――板絵とフレスコ画の制作/素描の中心的役割/古代の想像/ヤコポ・ベッリーニとモデルブックの変貌
第6章 1440~1450年 大邸宅と聖堂
聖と俗/サン・マルコ修道院/1440年以降のフィレンツェの祭壇画/アンドレーア・デル・カスターニョとサンタポッローニア修道院/「古代風」墓碑/私的な大邸宅/世俗パトロネージと聖堂――ヴェネツィアとパドヴァ/シエナ――公共のものであり、かつ聖なる空間/ヴァティカンの教皇とサン・ピエトロ大聖堂の装飾
第7章 1450~1460年
ローマと複数の「ローマ」模範都市/ナポリとリミニの宮廷/パドヴァ/ピウス2世――ローマとピエンツァ/アルベルティの『建築論』
第8章 1460~1470年 宮廷の価値
宮廷美術とは?/フェッラーラとボルソ・デステの宮廷/ミラノのスフォルツァ家の宮廷/マンテーニャ、アルベルティとゴンザーガ家の宮廷/ウルビーノ――フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの宮殿/宮廷のない都市における宮廷の価値
第9章 1470~1480年 自然主義とは?
フランドルの様式/油彩技法/実物の写生/初期のレオナルド・ダ・ヴィンチ/自然と古典古代/自然を超える美
第10章 1480~1490年 美術家の移動、広まりゆく美術
持ち運び便利な美術のかたち/活動場所を移す美術家/ヴェネツィア、ローマにおけるフィレンツェのブロンズ彫刻家たち/ローマに赴いたフィレンツェの画家――システィーナ礼拝堂フレスコ壁画/レオナルド、ミラノに赴く
第11章 1490~1500年
周縁から中心へ 変わりやすい境界/イザベッラ・デステのストゥディオーロと神話画/集団の信仰/世界の終末/オルヴィエートの審判の日、ボローニャの「終末」/スフォルツァ家治下のミラノにおけるレオナルド/ミケランジェロ――初期の大理石彫刻
【第2巻】
第12章 1500~1510年 人間性
英雄的身体とその代替物/フィレンツェでのレオナルドとミケランジェロ/ラファエッロの登場/ローマ――新たな建築言語/システィーナ礼拝堂天井画/ヴァティカン宮殿/ヴェネツィア
第13章 1510~1520年 工房と「流派」
ラファエッロとその工房 1512~20年/《ユリウス2世墓碑》のためのミケランジェロの彫刻/「フィレンツェ派」/ティツィアーノとアルフォンソ・デステの書斎
第14章 1520~1530年 中心の喪失
「コンスタンティヌスの間」/ラファエッロ後のローマ――評価された画家たち/フィレンツェ/ロンバルディーア地方とヴェネツィア/1527年のローマ劫掠
第15章 1530年~1540年 王朝と神話
ウルビーノのデッラ・ローヴェレ家/マントヴァのゴンザーガ家/フィレンツェのメディチ家/ジェノヴァのアンドレーア・ドーリア/ファルネーゼ家の支配下のローマ
第16章 1540~1550年 知的な美術
物語画/ミケランジェロの贈答用素描と《ピエタ》/地方の美術理論の隆盛/国外のイタリア人――フォンテーヌブロー/都市の広場/詩のない絵画
第17章 1550~1560年 素描(ディセーニョ)と色彩(コローレ)
ティツィアーノとローマ/デザインと製品――フィレンツェとローマ/ミケランジェロ解釈/イタリア国外
第18章 1560~1570年 デコールム、秩序、改革
アレッサンドロ・モレットとジョヴァンニ・モローニ――トレント公会議直前の改革の動き/ミケランジェロの《最後の審判》、その20年後/イエズス会と聖堂建築の改革/教会の権力者とヴィラ/ヴェネトのヴィラー――アンドレーア・パッラーディオ/ボマルツォの「サクロ・ポスコ」/ピウス4世とピウス5世の時代のボローニャ、フィレンツェ、ローマ/移行期の美術
第19章 1570~1580年 美術、民衆、そして対抗宗教改革
改革を行う二人の大司教/1570年代のヴェネツィア/三つの同信会/ローマの対抗宗教改革における、建築と都市計画/民衆のイメージ
第20章 1580~1590年 場所への意識
庭園とグロッタ/ボローニャの新たな潮流/サクロ・モンテ・ディ・ヴァラッロ(ヴァラッロの「聖なる山」)/ローマの地図製作/シクストゥス5世時代のローマの都市計画/ジャンボローニャの《サビーニの女たちの掠奪》の位置づけ
第21章 1590~1600年 美術の継続
キリスト教人文主義、キリスト教考古学/新たな地勢/ギャラリーと収集対象としての美術品/三つの道/1600年以降
(1・2巻共通)主要各地歴代統治者一覧/用語解説/索引